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チューバッカ(ピーター・メイヒュー氏)フィギュアについて
製作者 TOM

 カスタム3番目の作品になりました。
 素体は『POWER OF THE JEDI』のメカニックです。
 今回のマスクはかぶらせる事が困難なので、素顔とのすげ替え方式を選択しました。
 制作期間は仕事が終わってからの2〜3時間を使って3週間かかってます。
 今までの作品からすると期日が目前だった分、物凄い勢いで作成しました。
 ところが、途中経過の時点でATからリテイクをくらい、実際は2週間ほどの時間でしか
 猶予がなくなり、冷や汗ものでした。
 写真の一段目の左側3枚の写真は素体の何処をいじったか分かるように撮った物で
 白い部分がエポキシパテで盛り付けた部分です。お分かりになるとおり、目鼻口の部分と
 足のつま先以外のほぼ95%をエポパテで埋め尽くしております。
 勿論、ここまで盛り付けるには、素体をガリガリになるまで細身に削っております。
 また、その時点でトレードマークのショルダーバックも全て削ってますので、これに関しては
 完全オリジナル(フルスクラッチ)にしました。
 まずは製作工程順に・・・
 私の製作パターンで最初はピーター氏の素顔から製作しております。理由は単純で
 どのくらい時間をかければ納得できる物になるかわからないので、その不安からです。
 (意外とあっさり出来たので助かりましたが)
 次にチューバッカの体、これがATに何度も指摘されつづけとんでもない時間を食いました。
 毛並みが納得のいく出来にもって行けなかったのです。ご覧の皆さんがこの出来について
 どう思われるか分かりませんが、制作方法は単純に人差し指の爪をコツコツと押し当てて
 軽いウェーブを表現しつつ毛先の方向を修正しながら製作しました。体全身の体毛を
 作成しなければならないのにいっぺんにこしらえることができず、違和感のないように
 体毛を継ぎ足していくのは思いがけない苦労でした。  (^.^;...
 その次はショルダーバックです。
 長いたすき部分は実はいらない手帳で良い柄のを見つけて、それの背の部分を切り取り、
 サイズを調整しました。その上にエポパテで作った金属板を間隔を計算しながら貼り付けて
 いき、塗装します。手帳の背の部分のあまりを更に細くひも状に切り、貼り付けた金属板を
 止めるベルトとして更に上から接着していきます。仕上げにエポパテでモールドを追加して
 おしまい。カバン部分は細かいデザインが把握できないのでもとあったフィギュアのカバンの
 デザインを参考にしております。たすき部分と組み合わせて完成。
 難関のチューバッカの腕に取り掛かります。
 左手は素顔時マスクを持たせるために、一旦手首から切り離し、ステンレス線を軸に
 手のひらを上向きで接着します。
 あとは体毛と同じように毛並みを下地として盛って行き、そのあと両腕とも一本いっぽん
 垂れ下がった長い毛を植毛していきました。(途中で何度も折れるたび修正・・・(T_T) )
 マスクも頭部、あごヒゲ、後ろ髪の順で植毛していき体と合体する部分に穴を空け、
 ステンレス線を差込み接着しました。チューバッカ時は体にそのステンレス線を差し込んで
 一体化をしますが、ピーター時はステンレス線を左手のひらに差し込んであたかもマスクを
 もっているかのようなポーズを取れるようにしました。
 最後に塗装を施し、ブリスターに収め、いつも通りパソコンで製作したブリスター台紙に
 接着して完成です。出来上がったのはサイン会当日(AM2時)。もうヘトヘト・・・(_ _)Zzz